えんとつ町のプペル(西野亮廣)2016年

<この本から得られること>

・(純粋にこの著書だけから言及できることではありませんが・・、)著者自身のブログや展示イベントの企画など、各種メディアを複合的に巻き込んだこの時代の最先端のマーケティング事例

・細密に描きこまれた雑然とする街の情景や満天の星空と相まって、あきらめない心と、育まれる友情の美しさ

・全世代に対応すべく小学生でも読めるようルビがふられ、日本語と併記された英訳文により英語学習教材としての用途

 

<こんな本>

ハロウィンの日にえんとつ町のゴミ捨て場で生まれたゴミ人間プペルと、煙突掃除屋の少年ルビッチの友情と冒険の物語を描いた絵本です。
若くして人気芸能人となった著者が、絵本作家として長年準備してきた企画であり、書籍の販売前や最中にもかかわらずブログで無料公開するなど出版業界では常識外のマーケティング手法でも話題となった作品です。

 

<スポンサードリンク>



 

町の風景のネオンや看板は日本語の文字が多く、日本人にとっては既視感と共にファンタジーな異国情緒も感じさせる、独特の世界観が表現されています。
製作時間をたっぷりかけたことがうかがえる、町の夜景、月と星空の絵の美しさは圧巻です。

ルビッチにとってプペルが親近感がわくこと(なつかしいニオイがするなど)、落とした銀のペンダントのゆくえ、プペルのからだのくさいニオイが消えないわけ、ハロウィンの日にプペルが生まれた謎、などなど満遍なく散りばめられた伏線が、物語終盤で一気に解き明かされるストーリー展開であり、王道であるがゆえに感動を呼び起こします。

 

<ハイライトフレーズ3選>

・朝から晩までモックモク。えんとつの町に住むひとは、くろい煙にとじこめられて、あおい空を知りません。かがやく星を知りません。

・「ある場所で、頭の上の煙がなくなって、そこには光りかがやく『ホシ』がたくさん浮かんでいたんだって。町のひとはだれも信じなくて、父ちゃんはうそつき呼ばわりされたまま死んじゃったんだ。でも、父ちゃんは『煙の上にはホシがある』っていってね、ホシをみる方法をぼくに教えてくれたんだよ」ルビッチはくろい煙をみあげていいました。「『信じぬくんだ。たとえひとりになっても』」

・「バカなこというなよ。ボクといっしょにいるこころをみつかったら、こんどはルビッチがなぐられるかもしれないぞ」「かまわないよ。痛みはふたりでわければいい。せっかくふたりいるんだよ」

 

<参考サイト>
ガイダンス・コラム記事一覧@二十四節気
「魔法のコンパス」キングコング西野オフィシャルダイアリー

 

<スポンサードリンク>


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。