学習の 時間制約 乗り越える
熟読のため 多読速読
<要点 / この書籍から得ること>
・多読・熟読・速読などの読む技術のそれぞれの使い分けと、読書ノートの取り方、大学受験用学習参考書の使い方、小説・漫画の読み方
・本書の中で随所に紹介される、各場面で役に立つ著者の推薦書
・著者の実際にやっている短時間睡眠や場所の移動や書評の会合を活用することなど、効率的に学習しクリエイティブな仕事の能率を高める方法
<概要 / 本書の内容をざっくりと>
毎月大量の本を処理(超速読250冊、普通の速読50冊、熟読5冊)している元外務省の分析官である著者が、不安が増す国際情勢でエリートも一般人も知力をより求める集合的無意識を感じ、「知の技法の1番初めとしての読書術」を体系化したものが本書です。
(下に続く↓)
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<書評 / あらすじ&レビュー>
最初に読んだ本に認識の型が作られてしまう「すりこみ」に気をつけるために多読が必要であり、時間をかけて読む必要のない本を排除するために「速読」が必要であり、人生全体でも大した数をこなせない「熟読」すべき本をいかに選べるか、が要諦です。
大学受験で出される評論文に限らず、仕事で読むテキストも著者の意図どおり(文脈に即して)読むことが基本であり、その上で批判的な検討を加えるべきで、決して感情で読んではならないと注意喚起されています。
漫画や小説は、あくまで「学習への動機づけ・興味づけ」の娯楽としてわきまえ、それで基礎知識をつけようとしてはダメですが、「社会の縮図」「人間関係の縮図」としてアナロジー的に読むことが「ゲゲゲの鬼太郎」「クレヨンしんちゃん」など具体的な作品と共に推奨されています。
本書の最も特徴的な点は、速読・熟読、ノートの取り方(レーニンがお手本)を具体的に紹介している他に、基礎知識の習得のために、高校で使う教科書や学習参考書を推奨していることです。
その学習書の読み方も、実際に世に出回る優れた本(出口氏の現代文、高橋一雄氏の『もう一度高校数学』など)を挙げ、それを引用しながら解説しています。
<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>
・時間が人間にとって最大の制約条件。人間は制約の中で、無限の可能性と不可能性を同時に持って生きている。
・知りたいことの大部分を諦めなくてはならない。しかし、そう簡単に諦めたくない。そのときに役に立つのが読書だ。他人の経験、知的努力を読書によって自分のものにするのだ。
・知識を習得していることと、それを他者に伝達可能な形で伝えることの間には大きなギャップがある。少なくとも教育現場で教養に関する知識を伝達する経験のない人に、良い教科書を書くことはできない。
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<参照したいサイト>
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