上昇思考-幸せを感じるために大切なこと(長友佑都)2012年5月出版

幸せな 夢追い人の 礎に
祖母の手紙と 感謝の心

 

<要点 / この書籍から得ること>

・まさにリアルタイムで活躍中の現役トップアスリートの思考内容

・家族、恩師、仲間、今まで関わった全てへの”感謝”が最重要であること

・「才能がない」「弱い心」「普通の人間」と自覚する中でも、自分の可能性や人生の目的をどう考えどう進むか、夢を追う幸せなあり方

 

<概要 / 本書の内容をざっくりと>

日本人の中でさえ小柄な体躯でも世界最高峰のサイドバックである現役プロサッカー選手によるマインドセットや日々の実践が語られた本です。

(下に続く↓)
 

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<書評 / あらすじ&レビュー>

副題が「幸せを感じるために大切なこと」とあるように、”上昇”という単語から想起されるような体育会的で熱血ないわゆる”意識高い系”のエリート臭がするものではありません。

インテルミラノという世界的名門に所属する一流選手たち(サネッティ、マイコン、スナイデルなど)の強靭なメンタルが紹介されるだけでなく、そこへ仲間に入っていくコミュニケーションや試合での心構えなど、うまくいかなかった苦境の時期での気づきから飛躍していく過程まで、心の動きを含め赤裸々に告白されています。

日々の小さなことから感情のコントロールを意識する「心のトレーニング」や、その日の心の状態を記録する「心のノート」の使い方、試合前に読み心を柔らかくする「おばあちゃんからの手紙」が詳細に解説され、スポーツに限らずあらゆる分野においてパフォーマンスを高めるための具体的ヒントが散りばめられています。
「世界最高のサイドバックになる」という高い目標設定には、「いかに人間として成長できるか」が本当の目的とあります。

女手一つで大学まで進ませてくれた母や人として大切なことを思い出させる手紙をくれる祖母など家族、指針となる言葉をくれた中学からプロ・代表チームまでの各時代の恩師、チームメイトや偉大な先輩選手からの教えとともに、それらすべてに対する感謝が全編で綴られています。

 

<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>

・心のノートの一節「人間はすべて心で動いている。心に動かされている。だからこそ心を高める必要がある。もし自分は死んだなら、あの世に持っていけるものは、金とか地位とか名誉ではない。心や魂だけだ。だから生きてるあいだに、生まれたときよりも美しい心を育むこと。それが僕たちが生きている意味だ。世のため、人のためを常に考え生きることが、最も美しい生き方だと思う。」

・言葉のもっている力は本当に大きい。座右の銘にできるような言葉と出逢えば、それを生き方の指針に据えられる。そして、自分がそこから逸れかけてしまったときにその言葉を思い出せば、悔い改めることもできてくる。

・正解を選択しようとするのでなく、「自分の選択を正解にしよう」とする感覚をもつのがいいと思う。何が正解なのかは、選択する時点ではわからないし、決まってもいない。

 

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<参照したいサイト>

著者オフィシャルブログ

 

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