脳内の 使用領域 拡張し
情報処理の 加速訓練
<要点 / この書籍から得ること>
・”速読している状態”とはどういうことか脳内の情報処理のしくみから説明がなされ、速読できるようになるまでの能力向上させる流れの全体概要
・本や図形を用い座って行うもの以外にも、日常の中で取り組めるものも含めバリエーション豊富なトレーニングメニュー
・著者本人が速読術を身に付けたエピソードと、速読教室体験談による速読がもたらす生活・人生の質の向上への実感の声
<概要 / 本書の内容をざっくりと>
数ある速読法の中でも歴史ある栗田式SRS速読についての導入となる本です。
※筆者が大学生の時に人生で最初に触れた速読術ですが、その際も現在この記事の執筆時点でも、SRSの教室に行ったりトレーニングを継続したことはなく、この速読術を習得はしていません。(その後別の流派のトレーニングによって読書スピードを向上させることになります)
(下に続く↓)
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<書評 / あらすじ&レビュー>
ここで示される速読術は、とうてい信じられないほどのスピード(分速1万字で初級レベル。10万字で上級)なのですが、いわゆる「斜め読み」「飛ばし読み」でなく、本の内容の理解もちゃんとさせるものです。
専門書についても速読可能ですが、個人差(その分野が得意か、馴染みがないかでスピードや理解度に差)が出ます。
ただ、通常の読書法は情報処理が逐次的であるため全体を見るまでに時間がかかりますが、本には早く読まなければわからない全体的な構造がある上に、速読は空間型処理であり複数の専門書を短時間で頭に入れて並列的に情報処理させるため、専門書での速読だからこそのメリットも強調されています。
脳内の情報処理は「入力:情報をシステムに入れる」「処理:情報から意味を抽出する」「出力:その結果を活用して反応や行動をする」の3段階とされます。
この3つそれぞれすべてにおいて、向上させるためのトレーニングとして、「読書速度測定」、「リズミカルにページをめくる」、「呼吸法」、「眼球運動で脳幹の働きを活性化」、「心のファイル作成(イメージング)」「内容を書き出す(思い出す)」などの具体的なメニューが紹介されます。
<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>
・意味をなすまとまった情報の単位を認知科学ではチャンクと呼びますが、大きなチャンクを運用するにはそれを運用できる心の場ができていないといけません。速読型の情報処理はまさにそのような大きなチャンクの場を用意し、処理し、運用する方法を教えるものです。
・机上の訓練よりも日常の余分な時間を活用した方が効果的で面白いものです。そこには無限のバリエーションがあり得るからです。
・よりよい人生を生きようとすればするほど、意識的な心の領域だけで生きる態度を捨て、より広大な領域を活性化させて生きるべきです。これは意識的な自分(仏教では小我)を超えて、より広くより深い層の自分(これは大我、または真我につながります)を活性化させていくことですが、このことは生理学的にみても合理的です。
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<参照したいサイト>
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