アミ小さな宇宙人(エンリケ・バリオス)1986年出版

愛こそが 宇宙の法と 気付かせる
メッセンジャーと 少年の旅

 

<要点 / この書籍から得ること>

・今現在も世界中で行われている愚行を指摘され、地球の人間がまだまだ野蛮(未開)であることの痛切なまでの認識

・子どもの視点から、宇宙で最も大切なこと(幸福に至る唯一の道)を教わる物語の構成

 

<概要 / 本書の内容をざっくりと>

南米の10歳の少年ペドロが、別の星の人間アミ(本当の名は地球の言葉では発音できないので「アミーゴ=友だち」より)の導きでUFOに乗り一緒に旅をする物語です。
日本版はさくらももこ氏の挿絵により子供の心のかわいらしい世界観を表現しています。

(下に続く↓)
 

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<書評 / あらすじ&レビュー>

賢く純粋な少年の戸惑いに寄り添いながら、地球のあちこち、(異星の)人間の住むところ、次元が上のいつかの未来世界を1晩で次々に旅し、”宇宙の真理(神の正体)”をシンプルに表現した、スピリチュアルの入門書としてとても高い評価を得ている素晴らしい内容です。

ただし、読み方としては注意が必要と思われます。
おとぎ話か実話か判別がつかないようにするイントロダクションと、わかりやく至極もっともな真理が具体的な事例(人間の愚かさの指摘)を通して語られるので、その世界観に没入しやすく、本書の中で記述されるあらゆることを全て真実だ、と思い込む人も生じます。
この手法自体は『星の王子さま』にも見られる哲学的な名作童話の典型的なものですが、90%の真実の中に10%の多少危険な思想も混ぜ込まれる場合があるので、本書の場合はそれを踏まえた上で著者の伝えたい1番大切なことだけ受け取るのがよいかもしれません。

子どもにも読める易しい言葉で説かれワクワクする物語の流れの中で「宇宙の基本法は愛」「愛に気づくのを阻むのがエゴ(自我・うぬぼれ)」であることを説いています。
「文明社会にはお金はない」「肉食は全て未開生物のする蛮行」という記述など、現在の現実社会に則さない(各地域・文化、各個人の思想によりますが)部分もあります。
(歴史上の聖人の伝説、アトランティス大陸が憎悪と核戦争により沈んだことなどの言及もあり)

ペドロが帰還すると、愛するおばあちゃんにひと講義しようとしますが、おばあちゃんは「宇宙最高の法」の答え(愛)を知っていた、というオチも付きます。
ただ、世界中の人々がそれを知っているわけではないために今も世界中で争いが絶えない、と考えられています。

 

<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>

・この宇宙はいのちで満ちあふれているんだよ。何百万、何千万という星にひとが住んでいるんだ・・・たくさんの善良なひとたちが住んでいるんだよ

・人間の進歩とは、エゴを減少させて、愛が育っていくようにすること。

・神は愛そのものなんだ。愛が神なんだよ。

 

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