ラーバンの森から(やまざきようこ)2017年1月出版

三国町 自然豊かな 営みを
色彩踊る 絵と文に載せ

 

<要点 / この書籍から得ること>

・少し昔の、もしくは田舎(北陸)にある季節に沿った生活の様子

・素朴で色鮮やかな絵も相まって想起される農的な暮らしの生命力溢れるイメージ

・著者夫妻の住む自然豊かな地域を生き抜く知恵

 

<概要 / 本書の内容をざっくりと>

福井県坂井市三国町に移住した夫婦(山崎一之・洋子)を取り巻く暮らしを綴る、中日新聞などに掲載されていた連載から抜粋・編集されました。
日々の体験から得られた気づきや情景を、著者自ら描く絵とともに、”私も自然の一つ”として”生きる原点”として、子供たち・昔子供だった大人たちに伝える本です。

(下に続く↓)
 

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<書評 / あらすじ&レビュー>

プロローグの、神社から一時的に預かっただけのはずのロバが神社に返した直後に逃げ出しこちらに戻ってきたエピソードで、動物と共に暮らす「ラーバンの森(※)」の雰囲気が伝わります。

※「ラーバン」とは、Rural(田園・田舎)とUrban(都会)を掛け合わせた造語

前半は春夏秋冬それぞれ6〜8編ずつ、見開き(左が短文・右が絵)ごとに配置され、後半はそのページに対応した文章が書かれています。
美術の専門技術を習得していないので線の造形は子供のようでも、はっきりとして美しい配色が印象的な絵柄が、生き生きとした人々の暮らしの風景や自然の様子を浮かび上がらせています。

家族、牛や鶏や野生動物、ジェラートや菊など商品、地域行事や暮らしの様子など、心温まる話を中心に、時々食べ物やそれにまつわる歴史(塩がサラリーの語源、明治維新後の洋菓子は文化の度合いのバロメーターなど)や警鐘(鳥インフルエンザ、牛の口蹄疫など)も差し込まれた、大変具体的かつ教養としても有意義な文章で構成されています。

 

<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>

・「うじは蛋白質で鶏の餌よ。臭いがするのは狭い場所でたくさん飼うからよ!」娘に説き伏せられた感じで、飼育数を300羽にした。鶏と卵のおかげで娘も息子も大学を卒業でき、社会人になって帰ってきた。

・「三国の青い海をイメージしたジェラートができないだろうか?」海の神様大湊神社に参拝して、雄島の海から海水を汲んできた。大なべに入れて、薪でぐつぐつ煮詰めて塩を作り、青いブルーのリキュールを数滴入れて三国の海の塩のジェラートを作った。

・(新聞社の担当に連載の文に添えるものとして写真でなく絵を提案)「写真ってさぁ、お手軽なんだけど、やればやる程難しいのよね。それにこれだぁと思って頭の中がくるくる回りだした時に写真を撮ると文章が消えてゆくのよねえ。」

 

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<参照したいサイト>

ラーバンの森について
福井・三国「ラーバンの森・おけら牧場」自然農法体験型農場
gelato & sweets CARNA ジェラート&スイーツ カルナ
「田舎のヒロインズ」誕生…女性農業者ネットが再出発(※前身のNPOは著者:山崎洋子氏が発起人・代表理事)
北陸にスイーツの名店あり。「ジェラート・カルナ」と「おけら牧場」の物語

 

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