<要点 / この書籍から得ること>
・プロローグだけで、稀代の思想家・教育家である松陰の幕末の歩みをざっと掴め、短い生涯でも成したこと(明治維新の英雄たちを育てた)の把握
・176個に渡る各項目は現代風の話し言葉で書かれ、多岐に渡る吉田松陰の思想をすぐに理解し実践に移しやすい
・「学び」の本質、すなわち「人生をより輝かせる志のための行動のためにあるもの」という原点
<概要 / 本書の内容をざっくりと>
アンソニー・ロビンズや東洋思想から学び、それらを統合したリーダーシップ・目標達成のメゾッドを開発した著者が、最も感銘を受けた吉田松陰の志を後世につなぐために編訳したものです。
(下に続く↓)
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<書評 / あらすじ&レビュー>
心(マインド)・士(リーダーシップ)・志(ビジョン)・知(ウィズダム)・友(フォロー)・死(スピリット)の6つの章に分け、各章の最初に「松陰からの学び」として著者による見開き2ページの導入文があり、その後に短く編纂した合計176個の教えを散りばめた構成で、まるで彼が今そばにいて語りかけているかのような言葉で綴っています。
情熱的すぎて奇人のイメージもある松陰ですが、聖人に憧れ自分の弱さに向き合う、普通の人間らしい心が感じられる一節もあり、親近感も湧きます。
本書の最後、松陰の人生の最期(死刑執行直前)に残した言葉が特に印象的です。
(辞世の句を要約)「まだ、何もできたことはない。死ぬのは惜しい、悔しい。でももしあなたたちの中に、私のささやかな志を受け継いでやろうという気概のある方がいたら、これほど嬉しいことはありません。」
<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>
・情熱家である一方、大変な勉強家でもあった。旅をしながらでも本を読み、牢獄に入れられても読み続けた。入塾を希望する少年に「教える、というようなことはできませんが、ともに勉強しましょう」と話した。「いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる」教育は、知識だけを伝えても意味はない。
・「やります」と宣言したことを、とりあえずやってはみたものの、まったくうまくいかずに、恥をかいた。「やります」と宣言したものの、もしうまくいかなかったときに恥をかきそうだから、そうなる前にやめておいた。二人の自分を鏡に映したとき、本当に恥ずかしい人物はどちらでしょう?
・やり残していることを、臆さずにやればいい。死を意識すれば、人の“生”は否応なく正解を導き出すはず。
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