<要点 / この書籍から得ること>
・「伝え方」を学ぶことで人生全体で大きなアドバンテージが得られることの気づきと、「伝わる言葉の作り方」を身につけるためのマインドセット
・お願い事でイエスをもらうための3つのステップ:「自分の頭の中をそのまま言葉に出さない」「相手の頭の中を想像する」「相手のメリットと一致させる」と、そのための7つの切り口:「相手が喜ぶこと」「嫌なこと回避」「選択肢」「認められたい欲」「あなた限定」「一緒に」「感謝」
・言葉の力を高める5つのテクニック:「サプライズ」「ギャップ」「赤裸々」「リピート」「クライマックス」
<概要 / 本書の内容をざっくりと>
博報堂のコピーライターとして華々しく活躍している著者が、元々は言葉を扱うのが極度に苦手だった新米の頃に苦悩しながら「心に響く言葉のつくり方の法則」発見し、駆け上がる武器となったその具体的な手法を公開しています。
(下に続く↓)
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<書評 / あらすじ&レビュー>
著者がもがきながら読みあさった大量の優れたキャッチコピーから、共通する要素を見出し分析・分類して誰にでもすぐマスターできるように整理したものが、本書全体を通してすっきりと並べられています。
(これを可能にしたのは、著者が機械工学を学んでいた理系だったことが影響していると筆者は考えます)
第1章では、個人発信が求められるようになったこの時代、伝え方の技術はますます高まっていることが強調され、その重要性を認識させられます。
第2章で、頼み事で良い返事をもらう確率を上げるための基本の考え方とテクニックが順を追って解説され、第3章では人類全体で普遍的に通用する言葉のエネルギーを高めるテクニックが5つ並べられます。
人の心を動かすコピーは、つかみどころがないと思われている「感動」や「センス」などではなく、実は決まったレシピによって「誰でも」「つくる」ことができることが理論と具体事例によって示されます。
国内・海外問わず事例として引用される有名コピーを引き合いに上記テクニックが紹介され、しかも学んだその場で例題演習もあり、本書を読み終えてすぐ自分で作れるようにもなります。
紙1枚の手帳にはさめる縮小版の冊子として「本を持ち歩かず、伝え方を持ち歩こう」と呼びかけられた図解付きノウハウまとめも付録されています。
<抜粋 / ハイライトフレーズ3選>
・コトバはもともと相手に届けるために作られたもの。どれだけ正しくても、届かなければ役割を果たしません。言語は歴史がそうしてきたように、これからも変化しつづけるでしょう。コトバはあなたが思っているより、もっと自由です。
・あなたのお願いを実現させる答えは、自分の中にない。相手の中にある。
・たったいま、あなたの生きているこの瞬間を輝かせるために、人の心を揺さぶるコトバを知っておいてほしいのです。
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<参照したいサイト>
『伝え方が9割』が支持された理由は「再現性の高さ」 @ダイヤモンドオンライン
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