地球の目線(竹村真一)2008年

人類の 危機乗り越える ポテンシャル
認識させる 文明・技術

 

<この本から得られること>

・地球全体の環境問題など人類が抱える危機状況に対しても、前向きになれるような逆転の発想・複眼的な視点の持ち方(より視野の広い考え方)

・深刻さが増している様々な環境問題のひとつひとつに、すでに開発がほぼなされている新技術とそれを適用できる社会制度次第で解決策があること(阻害しているのは主に政治的要因や、消費を煽る経済の仕組みや社会デザインの不備による)

・日本のソフトパワー(伝統されてきた文化的背景と、そこから生み出される創造的なアイディア)の、地球・人類全体を救えるほどのポテンシャル

 

<こんな本>

文化人類学を原点に持ち様々な社会実験プロジェクトを企画する著者による、近年ますます危機的になっている環境問題への提言集です。

 

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ダイナミックな地球環境・生命神秘の現象を、文化的背景を絡めた著者の高い表現力をもって詩的でさえある文章を駆使した上で、視座の上がる(=視点が数段階上がり視野を広く持てる)ような解決策が次々に提言されています。

個々の問題の深刻さを知ったばかりの頃は、ネガティブな未来しかイメージできずニヒリズムに陥る傾向さえあるものですが(少なくとも筆者の学生時代の経験では・・)、その諦めという怠惰のために曇った視界が、著者の分野横断的な幅広い知識を大胆に組み合わせてデザインされたアイディアにより次々と霧が開けていきます。

その例として、「水球・太陽系エネルギー文明」「水没前提の動的な都市設計」「人間をよりセンシティブにする(感覚が呼び覚まされる)IT」などなど。

また、「技術の着衣・脱衣は自由」という前提のもと、近代の西欧に端を発する科学主義・人間中心主義(実はその根元には”人間不信”が隠されていた)からも脱皮して、人類全体が地球(自然)とともに”共進化”する「人間開発型」の文明ビジョンを提唱しています。

 

<ハイライトフレーズ3選>

・人間を異物として排除した地球エコロジー論ではなく、「人間」をある意味地球の生命系の一環に位置付け直した文明デザインが始まりつつある。

・低炭素社会への移行は「人類解放の思想」なのだ。化石燃料と資源戦争からの解放、生活の根幹を他国に依存する脆弱性からの自立、持続不可能な無駄と非効率の環境リスクからの脱却。

・植物や微生物は日々“新品になり続ける”のみならず、日々“地球の富を殖やす”営みを行ない、私たち人間も含めた動物界にその恵みを提供してくれている。

 

<参考サイト>
ガイダンス・コラム記事一覧@二十四節気
『インターネットと農業』と、竹村真一氏@インターネットと農業

 

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