バビロンの大富豪(ジョージ・S・クレイソン)1920年代

繁栄を 築いた民の 物語る
古今東西 変わらぬ叡智

 

<この本から得られること>

・紀元前3000年の古代都市の情景が目の前に浮かび上がるような人間ドラマ

・黄金の七つの知恵
■財布を太らせることから始める
■自分の欲求と必要経費とを混同しない
■貯めた資金は寝かさずに増やす
■損失という災難から貴重な財産を死守すべし
■自分の住まいを持つことは有益な投資
■将来の保障を確実にすべく今から資金準備に取りかかる
■明確な目標に向かい、能力と技量を高め、よく学び自尊心を持って行動する

・勤労態度や慎重な投資姿勢などの愚直・堅実な成功方法と、その心構えが身に染み入るエピソード

 

<こんな本>

出版会社の社長をしていた著者がパンフレット形式で発行していた古代バビロンの寓話が経営者たちの評判となり、何十年たっても世界中で読まれる自己啓発書の原典のひとつです。

 

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バビロンで最も豊かな大富豪アルカドによって、若い時に師匠から学んだことを友人や息子や市民たちへ向けて、
●資産形成全般の「黄金の七つの知恵」(※上述)
●投資の方針「五つの黄金法則」(主に、慎重に検討する姿勢)
●稼ぐ能力を高める心構え「自尊心のある人間の守るべき五項目」(思いやり・誠実さや準備・努力など)
などが説かれています。

奴隷も王家も平等である「学びの神殿」にて、アルカドが講師のテーマ「幸運を引きつける方法」では、「幸運の女神はチャンスに対して行動する人間にしか微笑まない」という自己啓発としてはありふれた結論ですが、議論の過程やその中で語られる討論参加者の体験談により、より実感しやすいものとなります。

その他、堅実な金貸しのメイソンからのアドバイスや、落ちぶれて奴隷となるも働く喜びを覚え復帰した駱駝商ダバシアや大商人シャルゥ・ナダから、堕落した若者へ身の上話を語り勤労の尊さを諭すなど、古代の生活・人生でありながら現在でも通じる確実な成功の心構えが鮮明に想起されます。

 

<ハイライトフレーズ3選>

・富というものはすぐに手に入るかと思えば、同様にすぐに消えてしまうものなのだ。いつまでも留まって、楽しみと満足を生むような財産は急速に築けるようなものではない。それは知識としっかりした目的から生まれるものだからじゃ。財産を築くことは、思慮深い人間にとっては負担の軽いものじゃ。なぜなら、その負担は、年ごとに確実に目標に近づき軽くなってゆくものだからじゃ。

・バビロンの城壁は、自らを守ろうとする人間の必要性と欲求の表れとして、際立ったものである。この欲求は人類が先天的に備えているもので、しかも私たちは「自らを守るという目的」を達成するために、生活の中でより広い部分をも守ってくれる優れた方法を知っている。それは保険であり、貯蓄であり、信頼できる投資などの強固な城壁となるものである。

・自由人の魂を持つ人間は、人生に関するあらゆる問題を解決してゆけるからだ。魂まで奴隷になりきってしまった者は、自分に何ができようとただ泣いているだけなのだ

 

<参考サイト>
ガイダンス・コラム記事一覧@二十四節気

 

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