禅、シンプル生活のすすめ(升野俊明)2009年

<この本から得られること>

・禅や仏教が、俗世に生きる者にもいかに身近に存在し、日本の歴史の中で取り入れられ親しまれてきたかの把握

・シンプルで心穏やかな生活へ向けてすぐ実践することができ、日々の面倒な物事(特に人間関係)に対して向き合う際に、気を楽にする心持ち

 

<こんな本>

難解な禅の用語や概念を、具体的に生活スタイルに取り入れられるよう見開きごとにわかりやすく解きほぐした本です。
毎日1つずつ読んだり、少し悩み疲れた時にパラパラと見返して気持ちが楽になるような、手元に置いておきたい1冊となるでしょう。

 

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著者は世界的にも評価の高い庭園デザイナーの禅僧で、一見読むことさえ難しい禅の教えを具体的な日々の場面でどう使う・考えるかを解説したものが見開きごとに完結し、100個紹介されています。
例えば「五観の偈」「無常無我」「本地垂迹説」「悟無好悪」「拈華微笑」「三世に生きる」など。

中でも特に、「合掌」の意味として、右手は相手(他者、神など)・左手は自分を合わせそれを敬う(頭を下げる)行為のことであり争いが生まれようがない所作であることや、元は禅語である「主人公」は「自分の中にある自由で無限の可能性に満ちた本来の自分のこと」を指す、など馴染みがある言葉の本当の意味に出会うことができたとき、ハッとさせられます。

1つの見開きで1つのトピックという体裁で、右のページに1行の結論的なフレーズが示され、左ページでその解説と普段の生活においての実践が述べられています。
特に本書序盤の食事や生活習慣・所作などを丁寧にすることが、読んだ直後からでも行動に移しやくなっています。

中盤以降の「考え方」については、時々、左ページの解説が一読しただけでは自分の中に入ってこない場合もあるのですが、少し噛み砕く(違う視点で読み直す)と、なるほどと納得する場面も多々ありました。
ものごとへの”違う見方”、とりまく状況の”受け取り方”、現実に向かう”姿勢”など、いきなり変化できるとは限りませんが、少しずつでも取り入れることで”幸福”に向かって進むのだろうということをだんだんと直感的に受け入れられます。

 

<ハイライトフレーズ3選>

・自分の中にある純粋無垢な本来の自己に出会うのが「悟り」

・「三毒:貪(とん)・瞋(じ)・痴(ち)」があると人間は安寧な生活を送れない。これを排せば自由で幸せに生きることができる。最終的に身の丈にあったことのくり返しが幸福につながっていく。

・無理に白黒をつけない。中庸でいいじゃないですか。物事・言葉に執着しない。「自由に生きる」とは「とらわれない心」を持つということ。

<参考サイト>
ガイダンス・コラム記事一覧@二十四節気
曹洞宗徳雄山建功寺HP

 

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