中学受験SAPIXの算数(杉山由美子・清水昭弘)2011年

自らで 解けるからこそ 好きになり
ひらめくセンスを 育む授業

 

<この本から得られること>

・サピックスの小学校1~6年生での流れと、その実際の授業風景
(1~3年)パズルやゲームで数字に親しみ先取り学習はしない
(4年)本格的な学習で受験生への意識転換
(5年)抽象的な問題含む全単元の修得
(6年)おさらい、受験対策

・システムである「数学」と違い、知恵である「算数」の力の伸ばし方

 

<こんな本>

実績No1の受験塾の授業実態の参観実況レポートと講師へのインタビューで構成され、そこから「算数力」の育て方を学び取ることを目的に書かれています 。

 

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算数が伸びる子の特徴は、数字をいじりまわすガッツがあることであり、「算数のセンス」の正体は、 頭を捻らせる問題に日々向き合う積み重ねによって生まれる「気づく力」だということを、サピックスの低学年から中学年までの授業の内容から読み取っています。

サピックスでは方程式は教えず、算数の知識で解くことを推奨していますが、「数値」と「数値の関係」が目に見えて感覚的に理解でき、 掛け算を使った計算問題に広く応用できる「面積図」を重用してます。4、5年生の授業では、抽象的な思考が必要な問題を徹底的に面積図に適用する訓練をしています。

「算数が好きでないと中学受験は乗り切れない」 とし、親や講師は”教えすぎない”勇気をもって、子どもが自力で解けたと思えるように工夫することの大切さを説きます。
それは、大人と子どもでは向学心の本質がまるで違うためで、大人の向学心は「知りたい」という知識欲に基づきますが、子どもの場合は教えられるよりも「自分で考えたい」「自分の力で分かりたい」(「分からない/解けない」を極度に嫌う)と考えています。
よって、できない問題にあたったら、できるレベルに落とし類題で思考パターンを定着させ、成功体験を積み重ねることで、次の段階の難問にも立ち向かえるようになるのです。

 

<ハイライトフレーズ3選>

・ 大声で叫んでも、憎まれ口に聞こえても、子どもたちは授業を妨害してはいなかった。それどころか、われ先に参加していた。熱中すればこそ大声にもなるし、のめり込むからこそ黙っていられない。ついつい、騒ぐ子どもイコール問題児と思い込んでしまったわたしがまちがっていたのだ。

・『比と割合』に限らず、『面積図』は合格するまでの手段、効率よく解くツール。算数が得意な子にとっても退屈になることがあります。だからといって、ここで気を抜くと『わかっているのに点が取れない』となってしまう。

・算数はスポーツに似ていると思う。幼い時期はボール遊びを楽しみ、成長するにしたがって勝負の世界にのめり込む。大人や指導者の存在は大きいが、結局は本人の努力しかない。地道な練習を積み、フォームを工夫し、高度な技術を少しずつ体得していく。そして、なんといっても「好き」だから続けられる。

 

<参考サイト>
ガイダンス・コラム記事一覧@二十四節気
SAPIX小学部

 

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